天野 光さん

工学系研究科(博士前期課程)
情報システム科学専攻 1年
岡山県立 岡山工業高等学校 出身

※記事は2009年インタビュー時のものです。

工大伝統の茶道部で部長として活動中。
茶会の開催に、医療機器の研究に、「一期一会」の学生生活を堪能しています。

広島工大を選んだ理由を教えてください。

高校時代はハードウェアなど情報技術について学習。もっと本格的に研究したいと考え、広島工大への入学を志望しました。ただ広島工大では、コンピュータそのものを学ぶのではなく、コンピュータの知識や技術を活かして何か新しいことにチャレンジしたかった。そんな時に、食品、生体情報、健康について学べる健康情報学科の存在を知り、「ここしかない!」と進学を決めました。

健康情報学科ではどんな勉強をしていますか。

例えば栄養の成分についての学習をはじめ、筋肉が動く仕組みの分析、ストレッチやウォーキングなどの運動実習、血圧計やMRIなどの医療機器の扱い方など、実に幅広い分野を勉強できるのがこの学科の魅力。僕は特に人間の身体をいろいろな角度から測定し分析する生体情報の勉強が好きで、研究室にこもり、超音波を使って血流や内臓の動きを測る実験などに没頭することも少なくありません。

茶道部の部長を務めているそうですね。

将来、海外に行った時などに、日本文化の魅力についてしっかりと語れるような知識や経験を持ちたいと考え1年生の時に入部しました。茶道部は40数年の歴史を持ち、広島工大を代表する伝統的な部活の一つ。工大の校門を入り、坂道を歩いていると、大きな庭付きの日本家屋があるのですが、それが茶道部の茶室。学内に一軒家の茶室がある大学って珍しいかもしれませんね。現在部員は約40名で、年に4回茶会を開くことを目標に、週に一度、武家の茶道である上田宗箇流の先生を招き、作法を学んでいます。お茶を点てて、客に差し出す。ただそれだけの動作を行うために、数十に及ぶ作法があり、その手順を間違えないのは当然として、一つ一つの作法をいかにさり気なく、いかに美しく行えるかが大切であり、難しいところなんです。

茶道部に入って良かったと思う点は。

年に4回開く茶会では、子どもからご年配の方まで、地域の人々を招いてお茶をふるまいます。当日は準備や順番待ちの人々への対応などで大変なのですが、常連の方もけっこういらっしゃって、「いつも楽しみにしてるよ」「素晴らしいお茶をありがとう」といった言葉をかけていただけた時は最高の気分です。「一期一会」の言葉の意味を実感できます。また、ふだんの練習日にはOBの方々が頻繁に茶室を訪れてくれることもありがたいと思っています。20代から50、60代とその年齢層は幅広く、お話ししているだけでとても勉強になります。

これからの目標は何ですか。

生体情報をもっと深く研究したい。例えば身体に障害のある方が脳波で車イスを操作できる装置、例えば身体の中に発信器を取り付け、リアルタイムで自動的に心電図を病院の医師に送り続けるシステムなど、この分野の研究が進めば、あっと驚くような医療機器が生まれる可能性があります。未来の技術進化を夢見ながら、まずは着実に実力をつけたい。医療機器の取り扱いに関する資格「第2種ME技術実力検定試験」に合格するのが当面の目標です。卒業後は、身につけた技術を活かし、医療機器のメーカーなどへの就職を考えています。

最後に、高校生へメッセージをお願いします。

広島工大への進学をお考えの皆さん。まずはオープンキャンパスに参加しましょう。広島工大の魅力をきっと体感できます。また、入学後は好きな分野だけでなく、できるだけ幅広い分野に関心を持ち、視野を広げて勉強することをおすすめします。その時点では特に必要と思っていなかった知識が、意外な分野で役に立つことってけっこうありますから。「一期一会」を大切にしながら、充実した大学生活を過ごしてください。