女子キャリ!ブログ

2010/07/29
友人

就職部の吉中です。今回は友人について書きたいと思います。

7月10日に大学時代の友人がご主人の転勤先であるオランダで男の子を出産しました。
彼女は大学時代、社会福祉を専攻しており、卒業後はアメリカの大学院に留学し、修了後は日本の大学病院で勤務していました。

大学病院での勤務を始めてしばらく経った頃結婚が決まり、ご主人の当時の勤務先であった関西に引っ越すことになりました。そして結婚後はすぐにオランダに移ることになり、彼女の環境が目まぐるしく変わっていったのを覚えています。

その頃、常に彼女の頭を悩ませていたのは、多くの女性が経験する「ライフステージの変化によってキャリアの継続が難しい」という状況でした。

当時、私は彼女からの相談を受ける度に、「自分と結婚しようなんて思う人は世の中にそう何人もいるわけじゃないんだから、もっと結婚を前向きに捉えて、仕事についてはこれから始まる新しい生活と両立できるものをいずれ考えてみたら?」と、話していた記憶があります。当時の私にとってはそれが精いっぱいでした。

それから数年が経過し、私はJCDセンターの仕事をする中で様々な女性の生き方に触れることができ、女性のキャリア形成についての勉強も(少しだけ)したことで、今の自分であればどのようなアドバイスをするかな、と、朗報を耳にした時にふと考えました。

そんな時に思い出したのが、昨年、女性のキャリア形成に関する研修に参加した時に聞いた、「キャリア」という言葉の意味の広がりについての講話でした。一部を紹介します。

従来は、「キャリア」とは①報酬を得ること②社会的役割を分担するものであること③能力・個性を発揮できるものであることの3点全てを満たすものと考えられていた。しかし、現在「キャリア」という言葉は広義に解釈される様になり、必ずしもこの3つ全てを満たしている必要はなく、また、「あらゆるライフステージにおける経験を通して獲得される包括的な力・ポテンシャル」として捉えることが重要と考えられている。

というものです。報酬を得られるわけではないけれど、例えば「異文化の中での子育てを通じて社会と関わること」「異文化下における社会福祉の良い面、悪い面を学生としてではなく一住民として把握すること」といったことはこれまでの彼女が獲得してきた能力・ポテンシャルがあるからこそ、有益な機会となり、彼女の中に「キャリア」として積み重ねられるのではないのでしょうか。

もちろん、友人同士でこんな堅い話はしませんし、当の本人は今ではすっかりお母さんになっている様子なので今さらこんな話は蛇足に過ぎないのかもしれません。
何より、友人自身が現状下での「自分なりのキャリアの積重ね方」にとっくに気付いているのではないのでしょうか。

長々と書きましたが、それぞれが違う形で「キャリア」を積み、元気に再開できる日を心待ちにしています。