ボールペンの解体から1/100ミリの歯車で数トンの機械を動かす技術者に
機械や動くものに興味があり、2~3歳の頃からボールペンを解体しては組み立てている子供だった。「家電を修理するのは私の役目でしたね。」その興味は『モノづくり』へ、そして広島工業大学へとつながっていく。楠本さんの仕事は、製鉄機械の心臓にあたる駆動装置の設計。「お客様と綿密な打ち合わせをして、歯車の組み合わせがどう力を伝えるかをシミュレーションしながら設計、そして納品後のメンテナンスを行うまでが私の仕事です。大規模な機械なので、たいてい10名以上のチームで動きます。入社当時に設計していたものが、3年経った今製造工程に入っていたりと、1つの仕事が終わるまでには何年もかかります。何トンもある大きな機械ですが、それを動かしているのはミリ単位の歯車。集中力が求められるとても繊細な仕事です。何枚も図面を描かなくてはいけないので、1枚1枚がきれいに仕上がった時には達成感を感じますよ。」