地域・集落計画研究センター

センター長/教授 森保 洋之(もりやす ひろし)
環境学部 環境デザイン学科

センターの概要

主たる研究分野

社会環境システム(建築計画、都市・地域計画、集落計画、施設計画、地域社会計画の狭間のシステム化)

社会環境システムとは、地域社会計画の立場から、自然環境・物的環境・社会的環境・および、これら全体のシステム的理解を基本にし、その上で対象とする環境を「創り」「育み」「守る」と共に、それら相互の関連づけ(絡み・係わり)の検討を行い、その仕組み・方策、などを得ることです。

研究概要

  • 目的は、地域・集落に関する各種の調査により、それらの計画研究を行うこと。また、それを通して、それらの計画技術・方法を得ることです。
  • 当研究センター開設当初の研究対象は、主として、瀬戸内の島峡集落で、具体的には、当面、祝島(山口県)、宮島(広島県)、ほかの瀬戸内の島峡集落とし、島峡集落間のネットワークを形成する契機になることを意図します。
  • 研究方法は、下記の構成メンバーによる協働型研究とし、フィールドワークや、ワークショップを主体とし、実感・体感的な方法とします。
  • 研究内容は下記の4つ。
  1. 研究の枠組み
  2. 今までの既研究対象の継続・展開:祝島集落研究、宮島集落研究。新研究対象への取り組み:第3の集落の検討と研究
  3. 3つの集落研究の比較研究
  4. 全体のまとめ
必要により、今後は研究対象を拡大し、研究内容に含めることを検討します。
  • 研究期間は、平成24年度迄。

【備考】

必要により、地域・集落計画研究に関する視察会・研究会・講演会・ほかを、開催する。研究成果は、適宜、公表。
当センターと他大学の関連のセンターとの研究交流を行い、相互に研究の質の向上を図ります。⇒関西大学・地域再生センターとの研究交流を実施中(平成21年10月15・16日、祝島に先方のメンバー8名来島・研究交流会:実施済み。さらに、平成21年11月21・22日に森保が関西大学での講演会にて講演、および関西大学が地域再生を支援している丹波地域にて住民などと交流を実施済み)

画像を押すと拡大

画像を押すと拡大

画像を押すと拡大

画像を押すと拡大

【研究の構成員】

研究者 (代表)森保洋之
(特別顧問)住田昌二
(顧問)橋部好明・菊川照正・楢村徹
(幹事)河村満生・高東博視
(委員)平岡顕・畑中久美子・星出直也・池田亜依
研究協力者 小幡京子・高橋真二・宇津森大・岡島弘憲
研究補助者 西岡いづみ・坂元利衣・佐々木香菜子・劉澤・梶西聖基・田室佑樹

順不同・敬称略、平成21年10月26日現在

研究成果

現在、地域・集落の「空間構造」と共に、「持続性」「順応・規範性」ほかの研究を行っている。ここでは、「持続性」研究の成果の一部を示します。
【持続性研究】:環境に多大な負荷を与えず、持続可能な社会を形成することは、現代社会の大きな課題である。山口県上関町の祝島集落は、島峡部故に自立性が求められ、その為、さまざまな持続性の特徴が集落内で形成されてきました。特徴は3点。

  1. “家”の持続性:島峡部故に住宅の廃材処理が難しいことからの古材利用。
  2. “過り”の持続性:壌しても再度利用可能な材料を使った塀とも壁とも見られる「練塀」と、その練塀が連続する「練塀通り」の形成。
  3. “まち”の持続性:1、2と関わる相互扶助的な集団の「株」や「惣・講」などの生活組織の集落内存在。
これらの家・通り・まちの持続性を中心に、祝島集落の現状を把握し、持続性に関わる要因の抽出・分析を実施。その要因の枠組みの考察を行うことで、持続可能な社会を形成するための基本的要件の抽出・提供を行っています。

  • 図1:集落の持続性に係わる枠組(仮説)
    画像を押すと拡大

  • 表1:祝島集落における生活組織
    画像を押すと拡大

  • 図4:祝島集落の家・通り・まちの持続性
    画像を押すと拡大

  • 図2:祝島集落の家の持続性
    画像を押すと拡大

  • 図3:祝島集落の通り(+家)の持続性
    【まちの持続性の図:割愛】
    画像を押すと拡大

  • 表2:祝島集落の家・通り・まちの持続性の要因・範囲・内容(例)
    画像を押すと拡大