センター長/教授 清田 誠良(きよた のぶよし)
工学部 建築工学科
近年の都市化による土地利用の改変と人工廃熱の増加により、ヒートアイランドに代表される都市固有の気候変化が顕著になっている。このヒートアイランドによる都市気温の上昇は、夏季の快適性を低下させると同時に、夏季の空調エネルギー消費の増大させている。
このような、熟環境を改善するためには、海陸風や都市内緑地などが持つ自然の緩和効果を有効に利用することが適当であると考えられる。
広島市の都市域はデルタ上に位置しており、域内を6本の河川が流れている。また、「瀬戸の凪」で知られるように凪が発生する。
これらの都市内河川には、水面としての冷却効果があるとともに、陸風時・海風時には“風の道”として、都市の熟環境を緩和する効果があるといわれている。
このように、都市スケールでの熟環境制御としては、緑地計画や“風の道”の設置などによって地域の気温や風、放射熱を調節する必要がある。